2010年11月30日
石垣島
八重山を初めて訪れたのは10数年前である。突然に取った2週間の長い休みで白保の民宿に滞在した。白保の海岸はもちろん、その民宿を拠点にして、米原海岸や底地ビーチと巡った。西表や波照間にも行った。その自然と海の美しさに感動したが、それと同じくらい感銘を受けたのはその民宿を通して知った食文化だった。民宿のオバアが作った料理は、地産の食材がふんだんに使われていて、本当に美味しかった。空港建設で問題になった白保はその危機から救われ、今もその美しい海を見せてくれたが、空港は北部にその計画を変更して工事は着々と進んでいた。石垣空港は実際に離着陸を体験すると分かるのだが、その滑走路が非常に短いので急停止、急発進を必要として危険を感じる。その長さ1500m。これでは大型機は離着陸出来ない。それで新空港を建設しているのだが、その長さは僅かに500m伸びるだけだという。これでも急離着陸の危険からは相当に回避されるだろうが、ジャンボの離着陸は無理ではないか。もっともジャンボで観光客がこぞって訪れてもこの島への悪影響は否めないので、ちょうどいいくらいか。それに現在の空港は市街地に非常に近いので、すごく便利だけどやっぱり危険を回避するためには新空港の地理がいいのかも知れない。タクシー会社は儲かるだろう。
今回島内を車で巡って驚いたのは、島の西側にずいぶん店が出来ていたことだ。一度ニュースか何かで県外からの移住者が無秩序に川平湾の北側に住居や店舗を建設して景観が壊されているだけでなく、赤土が海に流れ出て珊瑚や魚に影響を及ぼしていると聞いたことがある。県政の開発計画の甘さも原因の一つであろうが、もっと問題なのは、結局島での厳しい生活が続かず諦めて帰ってしまうので、廃屋も多くなっているのが景観を壊していることであろう。人が生活していれば必ず自然と同化していく。しかしいつから日本人はこうも美的センスがなくなったのであろう。口に出すのが恥ずかしいほどのメルヘンな店名、店の作り、看板、周りの風景を全く無視した派手な住居、この人たちの目には何が見えているのであろうか。
それでも新しい桟橋から離島に出れば、塩辛いのが不思議なほどの透明な海が残っている。島内にも島民の生活が存在している。それがある限り、この島の魅力は変わらないのだろう。
今回島内を車で巡って驚いたのは、島の西側にずいぶん店が出来ていたことだ。一度ニュースか何かで県外からの移住者が無秩序に川平湾の北側に住居や店舗を建設して景観が壊されているだけでなく、赤土が海に流れ出て珊瑚や魚に影響を及ぼしていると聞いたことがある。県政の開発計画の甘さも原因の一つであろうが、もっと問題なのは、結局島での厳しい生活が続かず諦めて帰ってしまうので、廃屋も多くなっているのが景観を壊していることであろう。人が生活していれば必ず自然と同化していく。しかしいつから日本人はこうも美的センスがなくなったのであろう。口に出すのが恥ずかしいほどのメルヘンな店名、店の作り、看板、周りの風景を全く無視した派手な住居、この人たちの目には何が見えているのであろうか。
それでも新しい桟橋から離島に出れば、塩辛いのが不思議なほどの透明な海が残っている。島内にも島民の生活が存在している。それがある限り、この島の魅力は変わらないのだろう。
Posted by 琉球の風 at 00:58│Comments(0)
│沖縄